#freeze
*ペルオキシレドキシン[peroxiredoxin]
還元型の[[チオレドキシン]],グルタチレドキシンなどのチオール基を電子供与体とし,[[過酸化水素]](H&subsc(2);O&subsc(2);) ,アルキルヒドロペルオキシド(LOOH)をそれぞれ水,アルコールに還元する[[ペルオキシダーゼ]]. 2RSH&supsc(+);H&subsc(2);O&subsc(2);(LOOH)→RSSH&supsc(+);H&subsc(2);O(LOH)
分子量約2~3万のサブユニットから構成され,機能最小単位はホモ二量体である.補酵素をもたず,活性部位のシステイン残基によりペルオキシダーゼ反応を触媒する.バクテリアから動物,植物に至るほとんどの生物で見いだされ,触媒反応に関与するシステイン残基の数により,2-システインペルオキシレドキシンと1-システインペルオキシレドキシンのグループに大別される.シアノバクテリアおよび葉緑体で,2-システインペルオキシレドキシンはフェレドキシンーチオレドキシンレダクターゼ(→チオレドキシンレダクターゼ)によって還元されたチオレドキシンを電子供与体とし, H&subsc(2);O&subsc(2);,ヒドロペルオキシドの消去ペルオキシダーゼとして機能する.
** 関連項目 [#if72ced0]
-[[チオレドキシンレダクターゼ]]