還元型のチオレドキシン,グルタチレドキシンなどのチオール基を電子供与体とし,過酸化水素(H2O2) ,アルキルヒドロペルオキシド(LOOH)をそれぞれ水,アルコールに還元するペルオキシダーゼ. 2RSH+H2O2(LOOH)→RSSH+H2O(LOH)
分子量約2~3万のサブユニットから構成され,機能最小単位はホモ二量体である.補酵素をもたず,活性部位のシステイン残基によりペルオキシダーゼ反応を触媒する.バクテリアから動物,植物に至るほとんどの生物で見いだされ,触媒反応に関与するシステイン残基の数により,2-システインペルオキシレドキシンと1-システインペルオキシレドキシンのグループに大別される.シアノバクテリアおよび葉緑体で,2-システインペルオキシレドキシンはフェレドキシンーチオレドキシンレダクターゼ(→チオレドキシンレダクターゼ)によって還元されたチオレドキシンを電子供与体とし, H2O2,ヒドロペルオキシドの消去ペルオキシダーゼとして機能する.