#freeze
*モノデヒドロアスコルビン酸[monodehydroascorbic acid] [#e8986f05]
[[アスコルビン酸]]の一電子酸化産物.セミキノン型の[[ラジカル]]で,生理的pHではアニオンである(p'''K'''&subsc(a);=-0.45). pHに依存する自発的な不均化反応でアスコルビン酸と[[デヒドロアスコルビン酸]]になるが,この反応は比較的遅いため(中性付近でkd≒10&supsc(5); M&supsc(-1);s&supsc(-1);), [[電子常磁性共鳴]]や紫外吸収(360 nm, ε=3.3 mM&supsc(-1);cm&supsc(-1);)により検出できる.アスコルビン酸が,酵素の基質となり酸化される際や,還元剤・[[ラジカル]]消去剤として有機ラジカル,[[活性酸素種]],金属タンパク質,金属イオンなどと直接反応して酸化される際に生成することから,電子スピン共鳴で非破壊的に測定した生体中のモノデヒドロアスコルビン酸濃度は酸化ストレスの良い指標となる.植物では[[モノデヒドロアスコルビン酸レダクターゼ]]によってアスコルビン酸に還元される.[[葉緑体]]では[[光化学系Ⅰ]]で還元型の[[フェレドキシン]]によって直接還元される.
** 関連項目 [#if72ced0]
-[[アスコルビン酸]]
-[[water-waterサイクル]]