#freeze
*NADP(H) [#q2e7c993]
 NADP(H) NADの五炭糖(ペントース)に図のようにリン酸基が1つ付加した化合物.酸化還元反応は, NADP&supsc(+); + 2e&supsc(-); + H&supsc(+);⇔NADPHである.[[NAD>NAD(H)]]と同様,生体の多くの酸化還元反応に関与している補酵素であるが,光合成における関与の主なものは,[[酸素発生型光合成]]生物の最終的な電子受容体として,還元型[[フェレドキシン]]から[[フェレドキシン-NADP&supsc(+);オキシドレダクターゼ>フェレドキシン-NADP+オキシドレダクターゼ]](FNR)の触媒によって電子を受け取り還元される.NADPHは[[還元的ペントースリン酸回路]]によって酸化され[[二酸化炭素]]を還元する.また,[[C&subsc(4);経路>C4経路]]の[[NADP-リンゴ酸酵素]]による二酸化炭素還元系の補酵素として働く.さらに,[[葉緑体呼吸]]の基質としての機能,[[光化学系Ⅰ]]の周りの[[循環的電子伝達]]およびそれに共役したCO&subsc(2);の輸送の関与が示されている.

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