プロクロロコッカス(原核緑藻)に含まれるクロロフィル.クロロフィルaおよびbのC8位のエチル基がビニル基に置換されたジビニルクロロフィルaおよびbがそれぞれ知られている.通常のクロロフィルaおよびbのソーレー帯の吸収ピークが約10 nm 程度長波長側にシフトしており,海洋中での青色光吸収に適応していると考えられる.プロクロロコッカスは光化学系IIのD1タンパク質の一部のアミノ酸が通常よりも変化していることが確認されており,ジビニルクロロフィルを利用できるように適応したと考えられる.