葉緑体遺伝子の転写後調節[post-transcriptionalregulation of chloroplast gene]

  原核生物では転写と翻訳は共役しているため,遺伝子発現の制御は主に転写レベルで行われる.これに対して,葉緑体では転写と翻訳の共役はなく,転写されたmRNA分子が翻訳されるまでの間に複雑な制御を受ける.このような転写後に起こる遺伝子発現調節のことを転写後調節という.多くの葉緑体遺伝子は,周辺の遺伝子とともに転写され,ポリシストロニックな前駆体RNA分子として合成される.次に, RNAプロセシングと総称される前駆体RNA分子の切断, RNA分子の5'末端と3'末端の形成, RNAスプライシング, RNAエディティングなどの諸過程を経て,種々の中間体RNAが生成され,最終的に機能をもつmRNA, tRNA, rRNAに成熟する.最近の研究で,葉緑体の転写後調節に働く核コードのタンパク質因子が多数分離同定されている.(→葉緑体RNAのプロセシング)

関連項目


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