*カロテノイド類の吸収スペクトル [#h9e207bd]

 HPLCに接続したフォトダイオードアレイ検出器(素子の波長間隔 1.3 nm)を用いて,溶出溶媒のメタノール中で測定した.E のみ分光光度計で測定した.各カロテノイドの構造式や性質は各カロテノイドの項目に示した(提供 :高市真一).

 [[カロテノイド]]の吸収スペクトルの形や吸収極大波長は,共役二重結合の種類と数(共役二重結合:A, B 参照; β末端基:C 参照;カルボニル基 :D 参照)と溶媒(E 参照)に依存する.一方,水酸基,エポキシ基,メトキシ基などは吸収スペクトルの形に影響しない.また共役二重結合の種類と数が同じカロテノイドは,同一溶媒中では同一の吸収スペクトルを示す(たとえば[[β-カロテン]] = [[ゼアキサンチン]],[[α-カロテン]] = [[ルテイン]],[[ニューロスポレン]] = [[ビオラキサンチン]]).生理活性脂質データベース(カロテノイド)http://lipidbank.jp 参照.

-A/B 非環型カロテノイド:1. [[フィトエン]] (3),2. フィトフルエン (5),3. [[ζ-カロテン]] (7),4. [[ニューロスポレン]] (9),5. [[スフェロイデン]] (10),6. [[リコペン]] (11),7. ロドビブリン (12),8. [[スピリロキサンチン]] (13).カッコ内に示した共役二重結合の数が多くなるほど,吸収極大波長は長波長になる.

-C 9. [[リコペン]](非環型),10. [[γ-カロテン]](一環型),11. [[β-カロテン]](二環型).共役二重結合の合計数が同じ (11) でもβ末端基は共役の度合いが弱いため,吸収極大波長は短波長に移動し,吸収のピークがはっきりしなくなる.

-D 12. [[スフェロイデノン]],13. その還元型([[スフェロイデン]]と同ーの吸収スペクトル).共役したカルボニル基(ケト基,アルデヒド基)があると吸収スペクトルはブロードになるが,還元すると水酸基になってピークをもつ吸収スペ クトルになる.

-E [[β-カロテン]]を14. ヘキサン,15. クロロホルム,16. 二硫化炭素に溶解.溶媒により吸収スペクトルの形と吸収極大波長が変化する.濃度は同一である.メタノールではヘキサンとほぼ同一の吸収スペクトルを示す.

-F [[陸上植物]]の代表的なカロテノイド: 17. [[β-カロテン]],[[ゼアキサンチン]],18. [[α-カロテン]],[[ルテイン]],[[アンテラキサンチン]],19. [[ビオラキサンチン]],20. 9'-シス-[[ネオキサンチン]].同一番号のカロテノイドは同じ吸収スペクトルを示す.

-G [[緑藻類]]に特徴的なカロテノイド: 21. [[シフォナキサンチン]],[[プラシノキサンチン]],22. [[ロロキサンチン]],[[ルテイン]].陸上植物にも見られる他のカロテノイドは除いた.
-G [[緑藻]]類に特徴的なカロテノイド: 21. [[シフォナキサンチン]],[[プラシノキサンチン]],22. [[ロロキサンチン]],[[ルテイン]].陸上植物にも見られる他のカロテノイドは除いた.
-H 藻類に特徴的なカロテノイド: 23. [[フコキサンチン]],24. [[ペリジニン]],25. [[アロキサンチン]].陸上植物にも見られる他のカロテノイドは除いた.

-I [[シアノバクテリア]]の代表的なカロテノイド: 26. [[β-カロテン]],[[ゼアキサンチン]],[[ノストキサンチン]],27. [[エキネノン]],28. [[ミクソール配糖体]]

-J/K [[紅色細菌]]の代表的なカロテノイド: 29. [[スフェロイデン]],30. [[スフェロイデノン]],31. [[ロドピン]],[[ロドピングルコシド]],32. [[スピリロキサンチン]],33. [[ロドピナール]],(A,B も参照)

-L [[緑色糸状性細菌]],[[緑色硫黄細菌]],[[ヘリオバクテリア]]の代表的なカロテノイド: 34. [[β-カロテン]],[[イソレニエラテン]],35. [[γ-カロテン]],OH-γ-カロテン,[[クロロバクテン]],36. [[ジアポニューロスポレン]]

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