#freeze
*フィトクロムA[phytochrome A] [#t10a9dfd]
  [[フィトクロム]]の分子種の一つ.[[黄化]]組織では高レベルで蓄積するが, [[Pfr]]に光変換された後は[[Pfr暗失活]]により速やかに分解される.この過程にはユビキチン経路が関与する.また,その遺伝子発現は光により負に抑制される.フィトクロム分子種が認識される以前に行われていたフィトクロムの生化学的研究では,もっぱら黄化組織が材料として用いられていた.このため,過去に得られたフィトクロムに関する分光光学的知見の多くはフィトクロムAに関するものと考えられる.他のフィトクロム分子種にはみられないフィトクロムA特有の光応答としては,連続遠赤色光照射による高照射(高エネルギー)反応と,非常に微量の赤色光による超低光量反応がある.また,[[赤色-遠赤色光可逆性>赤色-遠赤色光可逆的反応]]を示す低光量反応の光受容体としても働きうるが,連続明条件では分解が進み,フィトクロムAの応答はほとんどみられなくなる.


** 関連項目 [#if72ced0]
-[[フィトクロムB]]

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