リポ酸 の変更点

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*リポ酸[lipoic acid]
　 チオクト酸ともいう．分子量206.33， C8H14O&subsc(2);S&subsc(2);の分子式で表されるオクタン酸の誘導体で，C6とC8の炭素の位置に2個の硫黄原子を含む．自然界に存在するのは，(+)-α-リポ酸である．容易に還元されてジヒドロキシリポ酸となる(E'o= -0.29 V， pH=7.0)．ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体，2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ複合体，分岐鎖2-オキソ酸デヒドロゲナーゼ複合体およびグリシン開裂酵素複合体の補酵素である．グリシン開裂酵素複合体では，複合体の1つのサブユニットであるHタンパク質，他の複合体の場合にはE2サブユニット(ジヒドロリポアミド-S-アシルトランスフェラーゼ)の特定のリジン残基のε-アミノ基にアミド結合している．反応中間体が硫黄原子に結合し，サブユニット間を受け渡しするフレキシブルアームとして機能する．