*光化学系Ⅱの修復[repair of PSII] [#oadfd199]
  光失活した光化学系Ⅱの活性が代謝回転に伴って回復すること.損傷を受けた反応中心[[D1タンパク質]]がプロテアーゼによって除去されると同時に,新しく合成されたD1タンパク質と置き換わることによって起こるとされている.この過程は,主にD1タンパク質の合成に依存するが,D1タンパク質自身の合成は主に翻訳段階で制御される.D1タンパク質の翻訳は光条件下で始まり,翻訳と同時にチラコイド膜にD1タンパク質は挿入される.D1タンパク質の翻訳伸長反応はいくつかの段階で停止し,クロロフィルなどの補欠分子族はこの翻訳中間体に結合する.この一連の修復過程には様々な因子が関与する.熱ショックタンパク質HSP70や光化学系Ⅱの小型サブユニットPsbTが効率的な修復に必要であることがすでに報告されている.しかし,修復機構の詳細については不明な点が多く残されている.また光化学系Ⅱの修復は,低温ストレス,塩ストレス,酸化ストレスによって顕著に阻害される.特に酸化ストレス条件下では,D1タンパク質の翻訳が阻害されることが知られている.(→D1タンパク質)
  光失活した光化学系Ⅱの活性が代謝回転に伴って回復すること.損傷を受けた反応中心[[D1タンパク質]]がプロテアーゼによって除去されると同時に,新しく合成されたD1タンパク質と置き換わることによって起こるとされている.この過程は,主にD1タンパク質の合成に依存するが,D1タンパク質自身の合成は主に翻訳段階で制御される.D1タンパク質の翻訳は光条件下で始まり,翻訳と同時にチラコイド膜にD1タンパク質は挿入される.D1タンパク質の翻訳伸長反応はいくつかの段階で停止し,クロロフィルなどの補欠分子族はこの翻訳中間体に結合する.この一連の修復過程には様々な因子が関与する.熱ショックタンパク質HSP70や光化学系Ⅱの小型サブユニットPsbTが効率的な修復に必要であることがすでに報告されている.しかし,修復機構の詳細については不明な点が多く残されている.また光化学系Ⅱの修復は,低温ストレス,塩ストレス,酸化ストレスによって顕著に阻害される.特に酸化ストレス条件下では,D1タンパク質の翻訳が阻害されることが知られている.


** 関連項目 [#if72ced0]
-[[D1タンパク質]]

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