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*葉緑体の形質転換[chloroplast transformation]
 葉緑体は独自のゲノムをもつオルガネラであるが,葉緑体DNAに外来のDNAを導入するのが葉緑体の形質転換である.導入には,遺伝子銃あるいはプロトプラストにポリエチレングリコールを処理する方法がある.[[葉緑体ゲノム]]ヘのDNAの取り込みは相同組換えによるため,特定の遺伝子の破壊や任意の変異の導入が可能である.葉緑体ゲノムは多コピーから成るため,外来遺伝子の挿入後,すべてのコピーを組換え体に置き換える過程が必要になり,これには一般に抗生物質による選抜が用いられる.葉緑体の形質転換は,[[葉緑体遺伝子]]の機能解析,葉緑体での遺伝子発現制御解析など基礎研究に加えて,葉緑体での有用タンパク質の大量発現の面から応用的にも期待される技術である.また葉緑体ゲノムは[[母性遺伝]]をすることから,葉緑体に導入された遺伝子は,花粉を介して環境を汚染させる心配が少ない点も注目されている.

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