#freeze
*蛍光の消光[fluorescence quenching]
  励起された分子は一定の割合で蛍光を放出する.しかし,ある種の他の分子と相互作用するとき,励起されたエネルギーは[[電子移動]]や[[励起エネルギー移動]]や化学反応などによって失われる.そのことによって蛍光はより早く減衰する.この現象を蛍光の消光という.相互作用する前の蛍光減衰速度1/τは1/τ = 1/τ0+1/τnで表される.ここでτ0は真性蛍光寿命,τnは[[無放射遷移]]による励起状態の寿命である.次に,相互作用したときの蛍光減衰速度1/τqは1/τq=1/τ+kEで表される.ここでkEは電子移動などの反応に要する時間である.実験的にτとτqは観測可能であるから,この関係式を用いてkEが求められる.蛍光のdecay[fluorescence decay] →蛍光の消光,蛍光の量子収率,蛍光寿命

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