チラコイドルーメン[thylakoid lumen]

  チラコイド膜で囲まれた内側の部分.チラコイド内腔ともいう.光化学系Ⅱの水分解反応やプラストシアニンによる電子伝達の場となる.キサントフィルサイクルに関与するビオラキサンチンデエポキシダーゼ,SS結合の異性化に関わるプロリルシストランスイソメラーゼ,ポリフェノールオキシダーゼ,ペルオキシダーゼなどが存在する.ルーメンに輸送されるタンパク質の多くは輸送後プロセシングを受け,そのためのプロテアーゼが存在する.光合成の電子伝達反応に共役して,H+がチラコイドルーメンに輸送されるため,明条件ではルーメンはpH5くらいまで酸性化する.このルーメンのpH変化は,いくつかのタンパク質のプロトン化や,キサントフィルサイクル関連酵素の活性変化を引き起こし,光合成が光環境に応じて調節されるメカニズムの一端を担っている。


Last-modified: 2015-03-23 (月) 16:30:13 (882d)

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