#author("2024-11-26T16:59:12+09:00","default:edit2015","edit2015") *シトクロム[cytochrome] [#g31f1974] チトクロムまたはチトクロームともいう.酸化還元可能な鉄を結合したヘムをもつタンパク質の総称.ヘムの種類と結合様式により,シトクロム'''a''', '''b''', '''c''','''d'''などに大きく分類される.&br; '''b'''型シトクロムとしては,光合成細菌がもつシトクロム'''bc'''&subsc(1);複合体の構成成分であるシトクロム'''b'''.[[酸素発生型光合成]]を行う生物がもつ光化学系II複合体に含まれる[[シトクロム'''b'''&subsc(559);>シトクロムb559]].それに,[[シトクロム'''b'''&subsc(6);'''f'''複合体>シトクロムb6f複合体]]を構成する[[シトクロム'''b'''&subsc(6);>シトクロムb6]]などがある.&br; '''c'''型のシトクロムとしては,光合成細菌の反応中心とシトクロム'''bc'''&subsc(1);複合体間で働く可溶性のシトクロムの他に,シトクロム'''b'''&subsc(6);'''f'''複合体に含まれる[[シトクロム'''f'''>シトクロムf]],シトクロム'''bc'''&subsc(1);複合体を構成する[[シトクロム'''c'''&subsc(1);>シトクロムc1]]などがある.なお,多くの藻類は光化学系Ⅰ反応中心(P700)への電子供与体として[[プラストシアニン]]ではなく,可溶性のシトクロム'''c'''&subsc(6);を使っている.また,シアノバクテリア,灰色藻,紅藻,および紅藻の二次共生体を起源とする生物には,光化学系Ⅱの表在性タンパク質として低電位型の[[シトクロム'''c'''&subsc(550);>シトクロムc550]]が存在する. チトクロムまたはチトクロームともいう.酸化還元可能な鉄を結合したヘムをもつタンパク質の総称.ヘムの種類と結合様式により,シトクロム'''a''', '''b''', '''c''','''d'''などに大きく分類される.&br; '''b'''型シトクロムとしては,光合成細菌がもつシトクロム'''bc'''&subsc(1);複合体の構成成分であるシトクロム'''b'''.[[酸素発生型光合成]]を行う生物がもつ光化学系Ⅱ複合体に含まれる[[シトクロム'''b'''&subsc(559);>シトクロムb559]].それに,[[シトクロム'''b'''&subsc(6);'''f'''複合体>シトクロムb6f複合体]]を構成する[[シトクロム'''b'''&subsc(6);>シトクロムb6]]などがある.&br; '''c'''型のシトクロムとしては,光合成細菌の反応中心とシトクロム'''bc'''&subsc(1);複合体間で働く可溶性のシトクロムの他に,シトクロム'''b'''&subsc(6);'''f'''複合体に含まれる[[シトクロム'''f'''>シトクロムf]],シトクロム'''bc'''&subsc(1);複合体を構成する[[シトクロム'''c'''&subsc(1);>シトクロムc1]]などがある.なお,多くの藻類は光化学系Ⅰ反応中心(P700)への電子供与体として[[プラストシアニン]]ではなく,可溶性のシトクロム'''c'''&subsc(6);を使っている.また,シアノバクテリア,灰色藻,紅藻,および紅藻の二次共生体を起源とする生物には,光化学系Ⅱの表在性タンパク質として低電位型の[[シトクロム'''c'''&subsc(550);>シトクロムc550]]が存在する. ** 関連項目 [#if72ced0] -[[光合成電子伝達系]] -[[ヘムタンパク質]]