#freeze
*フルクトース-1,6-ビスホスファターゼ[fructose-1,6-bisphosphatase] [#e33eadba]
 EC3.1.3.11. [[還元的ペントースリン酸回路]]構成酵素の一つで, 以下の反応を不可逆的に触媒する. &br;
[[フルクトース1,6-ビスリン酸]] + H&subsc(2);O → [[フルクトース6-リン酸]] + P&subsc(i); &br;
細胞質にはショ糖合成系で機能するアイソザイムが存在する.葉緑体型フルクトース-1,6-ビスホスファターゼ(FBPase)は分子量約4万のサブユニットからなるホモ四量体として存在する.光合成の炭素同化においてCO&subsc(2);の受容体である[[リブロース1,5-ビスリン酸]]の再生段階で機能する.植物の葉緑体型酵素は[[フェレドキシン-チオレドキシン系]]の作用により光活性調節を受けるが, 藻類の酵素は受けない(受けにくい).近年, 植物には還元力による活性調節を受けない新規の葉緑体型FBPaseアイソフォームが存在することが明らかになったが, その生理機能は未知である. FBPaseによって生成される[[フルクトース6-リン酸]]は葉緑体での[[デンプン]]合成の初発物質でもあり,[[還元的ペントースリン酸回路]]と[[デンプン]]合成経路の分岐点に位置する.



** 関連項目 [#if72ced0]
-[[細胞質フルクトースビスホスファターゼ]]

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