#author("2020-11-09T12:26:17+09:00","default:edit2015","edit2015") *二酸化炭素固定[carbon dioxide fixation] [#l6804ae0] 光合成などで得られたエネルギーを用いて,外界のCO&subsc(2);を同化する作用をさす.多くの高等植物や藻類の光合成では, [[Rubisco]] (ルビスコ)によって捕捉されたCO&subsc(2);は,光合成電子伝達反応により得られた[[ATP]]の存在下に[[NADPH>NADP(H)]]によって[[還元的ペントースリン酸回路]](カルビンサイクル)にて還元される.このような二酸化炭素固定系は,反応初期産物が[[3-ホスホグリセリン酸]]というC3化合物なので,C&subsc(3);光合成と呼ばれる.二酸化炭素固定系には他に,細胞内でHCO3の形で[[ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ]]によってC&subsc(4);化合物 にし, Rubisco近傍でC&subsc(4);化合物 を脱炭酸してRubiscoにCO&subsc(2);を供給する[[C&subsc(4);光合成>C4光合成]]や[[CAM]]型光合成を行う植物も存在する.化学合成細菌では, H&subsc(2);SやNH&subsc(3);の酸化により生じるエネルギーが固定されたCO&subsc(2);の還元に利用される.二酸化炭素固定還元反応に[[還元的ペントースリン酸回路]]を利用せず,[[フェレドキシン]]依存性[[アセチルCoA カルボキシラーゼ]]によるCO&subsc(2);固定と[[還元的TCA回路]]による還元によって光合成を行う細菌も存在する. 光合成などで得られたエネルギーを用いて,外界のCO&subsc(2);を同化する作用をさす.多くの高等植物や藻類の光合成では, [[Rubisco]] (ルビスコ)によって捕捉されたCO&subsc(2);は,光合成電子伝達反応により得られた[[ATP]]の存在下に[[NADPH>NADP(H)]]によって[[還元的ペントースリン酸回路]](カルビン回路)にて還元される.このような二酸化炭素固定系は,反応初期産物が[[3-ホスホグリセリン酸]]というC3化合物なので,C&subsc(3);光合成と呼ばれる.二酸化炭素固定系には他に,細胞内でHCO3の形で[[ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ]]によってC&subsc(4);化合物 にし, Rubisco近傍でC&subsc(4);化合物 を脱炭酸してRubiscoにCO&subsc(2);を供給する[[C&subsc(4);光合成>C4光合成]]や[[CAM]]型光合成を行う植物も存在する.化学合成細菌では, H&subsc(2);SやNH&subsc(3);の酸化により生じるエネルギーが固定されたCO&subsc(2);の還元に利用される.二酸化炭素固定還元反応に[[還元的ペントースリン酸回路]]を利用せず,[[フェレドキシン]]依存性[[アセチルCoA カルボキシラーゼ]]によるCO&subsc(2);固定と[[還元的TCA回路]]による還元によって光合成を行う細菌も存在する.