#author("2024-11-26T17:24:15+09:00","default:edit2015","edit2015")
*CURT1[Curvature Thylakoid 1] [#geb563d2]
 CURT1 (Curvature Thylakoid 1)は[[チラコイド膜]]の形成と維持に必要な膜リモデリングタンパク質の1つである.光合成生物に普遍的に存在する.分子量は10-15 kDaでN末端に両親媒性領域とC末端に2つの膜貫通領域をもつ.シロイヌナズナには4つのパラログ (CURT1A, B, C, D)があり,四重変異体では大きく平たい[[グラナ]]が観察される.シロイヌナズナCURT1はチラコイド膜の[[グラナマージン]]を含む膜の湾曲(Curvature)領域に局在し,膜を折り曲げる作用がある.CURT1は,光環境に応じたチラコイド膜の形態変化を調整し,光化学系IIの修復や電子伝達の最適化に関わる.シロイヌナズナではエチオプラストにおけるプロラメラボディ(PLB)の維持やPLBに由来するチラコイド膜の形成過程にも関与する.シアノバクテリア'''Synechocystis''' sp. PCC6803では,CurTがチラコイド膜を折り曲げることで,細胞膜に向かったチラコイド膜の収束領域であるConvergence zone (CZ)の形成とCZで生じる光化学系Ⅱのアセンブリに関与している.

** 関連項目 [#ub904856]
-[[葉緑体]]


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