#freeze
*PEP-CK(PCK)型CAM植物[PEP-CK (PCK) typeCAM plant] [#j0702f19]
[[CAM植物]]は夜間に蓄積したリンゴ酸を,昼間の気孔が閉じた状態で脱炭酸し(CAM日周変化の第Ⅲ期),二酸化炭素を[[Rubisco]]の反応基質として供給する.このときリンゴ酸を[[リンゴ酸]]デヒドロゲナーゼでオキサロ酢酸に酸化したのち,[[ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ]](PEP-CKまたはPCK)により脱炭酸を行っているものをPEP-CK(PCK)型CAM植物という.脱炭酸の結果,二酸化炭素とともに生じる[[ホスホエノールピルビン酸]]は,糖新生経路を経て可溶性の糖やデンプンとして蓄えられる.[[ME型CAM植物]]とは異なり,葉に高いPEP-CK活性が検出されるが,[[ピルビン酸・リン酸ジキナーゼ]]はほとんど検出されない.また,ME型CAM植物と比較して葉のNAD(P)-リンゴ酸酵素活性は低いとされるが,あまり変わらない種もある.代表的なものとして,パイナップル('''Ananas comosus'''),サクララン('''Hoya carnosa''')などがある.
** 関連項目 [#if72ced0]
-[[ベンケイソウ型有機酸代謝(CAM)]]
-[[CAM植物]]
-[[ME型CAM植物]]