粘液細菌の一種Stigmatella aurantiaが生産する抗生物質で,シトクロムb6f複合体における電子伝達反応の阻害剤である.スティグマテリンと表記される場合もある. DBMIB同様Qp部位(Qo部位)に結合し,プラストキノールからリスケ鉄硫黄クラスターへの電子伝達を阻害する.I50(50%阻害濃度)は約60 nM.ほぼ同様な濃度でQBキノン電子受容体部位にも結合することで,光化学系Ⅱの電子伝達反応も阻害する.