フォトンカウンテング[single-photon counting]

 微弱光の検出方法.光の検出には光電子増倍管フォトダイオード, CCDなどの検出器を用いるが,いずれも光を半導体にあてて出る電子を増幅し電流として取り出すため,半導体中で熱励起される電子が測定を妨げる.この際,温度を下げると熱雑音も減るが,熱雑音よりもエネルギーの高い光励起電子のみを選別して数えることで光を検出する方法がフォトンカウンテング法である.現在では,高速の計数技術,計算機と高感度CCD検出器などの進歩により,単なる微弱光だけでなく,ピコ秒時間分解蛍光寿命測定,顕微分光イメージングやリモートセンシングなど様々な用途に使われる.

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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:45:17