水界において植物プランクトンが顕著に増殖した状態をさす.温帯域では季節的なブルームが出現することが多い.冬季には臨界深度を超える強い鉛直混合によって光が継続的に利用できず,栄養塩類は表層に残存している.水温上昇に伴い成層化が進むと,この栄養塩を消費して春のブルーム(spring bloom)が出現する.同様に,栄養塩が枯渇した状態で混合が始まると,秋に出現する場合もある.富栄養な水域では,季節を問わず出現することがある.