亜硝酸を酸化して硝酸にする細菌.酸性土壌(約pH 5)中に生息するものもあるが,多くはpH7~8で生育し,pHが6以下になると亜硝酸を酸化しなくなり硝酸を亜硝酸に還元する.Nitrobacter winogradskyiがよく研究されているが,その他にNitrobacter ham-burgensis, Nitrospina gracilis, Nitrococcus mobilisなどが知られている.亜硝酸の酸化は,亜硝酸オキシドレダクターゼ(シトクロムa1c1),シトクロムc,シトクロムcオキダーゼから成る電子伝達系の作用で行われる.