種子植物が個体発生過程で最初に形成する葉.一般に本葉と呼ばれる普通葉とは形態・性質が著しく異なることが多い.同化器官であるが,無胚乳種子(ブナ科,マメ科など)ではデンプン,脂肪,タンパク質などの貯蔵器官としての機能も有している.子葉を除去すると,その後の実生の成長が著しく阻害されることがある.子葉の光合成活性に関しては研究例が少ないが,熱帯樹木では本葉と同等であるという.