原形質膜,形質膜とも呼ぶ.すべての細胞において原形質を包む膜構造で,脂質二重層を基本とする.物質に対する選択透過性をもつ.イオンの透過性などについては電気生理学的手法により調べられてきたが,近年,高純度の細胞膜画分を生化学的に単離する手法が確立し,化学組成や付随する酵素活性について詳しく調べられるようになった.光合成細胞においては,二酸化炭素が細胞外からストロマに達するまでの拡散障壁の一要因となる.