EC 2.7.7.4.硫酸アデニリルトランスフェラーゼともいう.植物における同化的硫酸イオン還元経路の初発酵素で,以下の式で示す硫酸イオンの活性化を触媒する.
硫酸イオン+ATP→アデノシン5'-ホスホスルフェート(APS)+ピロリン酸
この反応自体は熱力学的に不利なので,生成したピロリン酸とAPSを素早く系外に除く必要があり,これにはピロホスファターゼ,アデノシン5'-ホスホスルフェートレダクターゼ,アデノシン5'-ホスホスルフェートキナーゼが関与している.プラスチドと細胞質に存在するが,硫酸イオン還元経路の以後の酵素はプラスチドだけに存在するので,細胞質性酵素の役割は明らかではない.