ATP合成[ATP synthesis]†
生体内の代表的なATP合成反応としては,葉緑体チラコイド膜や光合成細菌クロマトホアで行われる光合成電子伝達系と共役した光リン酸化反応,ミトコンドリア内膜と細菌の原形質膜で行われている呼吸鎖と共役した酸化的リン酸化反応がある.いずれの場合も,電子伝達反応によって形成される生体膜内外のプロトン(H+)の電気化学的な勾配を利用して, ATP合成酵素がADPとリン酸からATPを合成している.ATP合成によって,ATP分子に蓄えられたエネルギーは,細胞内で種々のATPaseによって利用される.
関連項目†