ATP/ADP比[ATP/ADP ratio] †
ミトコンドリアや葉緑体のようにATPを合成する器官では,基質であるADPの濃度が高ければ合成が活発に行われる.逆に, ATPが増えてADPの濃度が下がると合成が抑制されるような調節が行われている.合成されたATPが他の酵素によって利用され加水分解されると再びADP濃度が上昇し, ATP合成酵素はATP合成を始める.このようにATPの合成と分解によって変動する細胞質や細胞内小器官内でのATP/ADP比は, ATP合成活性の重要な調節因子である.
関連項目 †