C3-CAM 中間植物[C3-CAM intermediate plant]

 マンネングサ(Sedum)属およびクルシア(Clusia)属には, C3光合成を行う種や完全なベンケイソウ型有機酸代謝(CAM)を行う種のほか, CAMサイクリングのようなそれらの中間的な代謝を行うS.telephiumC.minorといった種が存在することが知られており,これらをC3-CAM 中間植物という.これらの植物は水分欠乏にさらされると,より完全なCAMへと迅速かつ可逆的に移行することができる.このような可塑性は,十分な水を獲得できる機会の少ない岩場のような環境や着生生活に適応して発達したものと考えられている.さらに,アイスプラントやベニベンケイ(Kalanchoë blossfeldiana)のような,好適な条件下ではC3光合成を行うが,水分条件や日長に応じてCAMへと移行する,その他の誘導型のCAM植物(通性CAM植物)も広く含める場合もある.

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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:45:13