QAキノン電子受容体[QA]

  光化学系Ⅱの最初の安定的な電子受容体(一次電子受容体)で,化学的な本体はプラストキノンである.単にQAと呼ばれる場合が多い. QBキノン電子受容体(QB)とは異なり,一電子酸化還元反応を行い,酸化還元電位は中性で0 mV付近である.光化学系Ⅱ反応中心複合体D2タンパク質に結合している. ドイセンス(Duysens)は,主に光化学系Ⅱに属するクロロフィルから蛍光が出されること,また光化学系Ⅱを励起する光で蛍光は強くなるが,光化学系Ⅰを励起する光を照射すると蛍光が弱くなることを見いだした.彼は光化学系Ⅱの還元側に“Q"という電子伝達成分を仮定し,光化学系Ⅱのクロロフィルから発光される蛍光は酸化型のQにより消光(quench)されるが,還元型では消光されないとする, Q (quencher)仮説でこの現象を説明した.その後Qは2種類存在することが明らかになり,最初の安定な電子受容体はQA,2番目の電子受容体はQBと呼ばれるようになった. QA, QBは紅色細菌などの光合成反応中心にも存在し,同様の機能を果たしている(QAQB型反応中心). この場合,QAは反応中心を構成するL, M, Hサブユニットのうち,Mサブユニットに結合しており,化学的な本体はRhodopseudomonas viridisにおいてはメナキノンであり,Rhodobacter sphaeroidesではユビキノンである

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Last-modified: 2015-03-26 (木) 11:48:44 (1301d)

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