アルベオラータ [Alveolata, alveolates]

 真核生物における大系統群(スーパーグループ)の1つ.主に繊毛虫,アピコンプレクサ,および渦鞭毛植物の3群からなる.このうち光合成性のものはアピコンプレクサの一部(クロメラ類)と渦鞭毛植物の半数ほどに限られるが,アピコンプレクサの多くは光合成能を欠く色素体(アピコプラスト)をもち,またクロメラ類と渦鞭毛藻の葉緑体の共通性(form IIルビスコをもつ)から考えて,アピコンプレクサと渦鞭毛植物の共通祖先は紅色植物との二次共生に由来する葉緑体をもっていたものと思われる.また紅色植物の二次共生がただ1回であったとする仮説(クロミスタ仮説)からは,繊毛虫も含むアルベオラータ全体の共通祖先が葉緑体をもっていたと考えられるが,これに関しては定かではない.細胞膜直下に扁平な小胞であるアルベオール(alveolus; 渦鞭毛植物のアンフィエスマ小胞,アピコンプレクサの内膜複合体)が存在し,アルベオラータの名はこれに由来する.ミトコンドリアは管状クリステをもつ.

 非正式のスーパーグループ名であるが,分類学的にアルベオラータ下界(infrakingdom Alveolata)として扱われることがある.近年の研究からはストラメノパイルリザリアに近縁であることが示唆されており,併せてSARクレード(Stramenopiles + Alveolata + Rhizaria)またはハロサ亜界(subkingdom Harosa)とよばれることがある.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:42:58