カロテノイドに糖脂肪酸エステルが結合したもの.一部の紅色細菌,緑色糸状性細菌,緑色硫黄細菌,ヘリオバクテリアのみにみられる.ある種の紅色細菌はロドピングルコシド,ある種のシアノバクテリアはミクソール配糖体 (ミクソキサントフィル)やオシロール配糖体のようなカロテノイド配糖体(carotenoid glycoside)をもつ.ある種の藻類はカロテノイド脂肪酸エステル(carotenoid ester)をもつ.糖の多くはβ-D-グルコースであるが,ミクソール配糖体はメチルペントース(ラムノース,フコース,キノボース)である.脂肪酸は特定の脂肪酸である例が多く,グルコースの6位あるいはカロテノイドの特定の水酸基に結合している.糖や脂肪酸の存在意義は不明である.