カロテノイド配糖体エステル[carotenoid glycoside ester]

 カロテノイドに糖脂肪酸エステルが結合したもの.一部の紅色細菌緑色糸状性細菌緑色硫黄細菌ヘリオバクテリアのみにみられる.ある種の紅色細菌はロドピングルコシド,ある種のシアノバクテリアはミクソール配糖体 (ミクソキサントフィル)やオシロール配糖体のようなカロテノイド配糖体(carotenoid glycoside)をもつ.ある種の藻類はカロテノイド脂肪酸エステル(carotenoid ester)をもつ.糖の多くはβ-D-グルコースであるが,ミクソール配糖体はメチルペントース(ラムノース,フコース,キノボース)である.脂肪酸は特定の脂肪酸である例が多く,グルコースの6位あるいはカロテノイドの特定の水酸基に結合している.糖や脂肪酸の存在意義は不明である.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:43:41