グルタチオンS-トランスフェラーゼ

グルタチオンS-トランスフェラーゼ[glutathione S-transferase] †

　 EC 2.5.1.18．この酵素は以下の酵素活性をもっている．グルタチオン抱合反応を触媒するグルタチオンS-トランスフェラーゼ活性，グルタチオンペルオキシダーゼ，および植物ステロイドを基質とするイソメラーゼ活性である．このうちグルタチオン抱合反応は，有害生体異物の解毒機構として重要なメルカプツール酸生成の初発反応である．グルタチオンペルオキシダーゼ活性は，脂質，核酸などの有機過酸化物を基質とし，セレン依存性グルタチオンペルオキシダーゼと異なりH2O2を基質としない．しかし，光合成生物で最近見いだされているセレン非依存性グルタチオンペルオキシダーゼとは，遺伝子および酵素タンパク質レベルで区別できる．またグルタチオンS-トランスフェラーゼは，一部の除草剤(有機陰イオン)を結合する機能も持つ．

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