クロリン環の20位の置換基が水素である点がバクテリオクロロフィル(BChl c)と異なる.ジエチルエーテル中での吸収極大波長(分子吸光係数:M-1cm-1)は448 nm (1.17×105), 651 nm (8.83×104). 4つの同族体([E,M]-,[E,E]-,[P,E]-,[I,E]-BChl)と3'-位のR-, S-エピマーが同様な割合で存在することなどから, BChl cの生合成前駆体と考えられている. Chlorobium vibrioformeのクロロソーム中にはかなりの割合でBChl cとともに含まれる.2段階会合など独特の自己会合挙動を示す.会合体のQy帯は725~745 nm.