カロテノイド合成酵素.別名,カロテノイド1,2-ヒドラターゼ(carotenoid 1,2-hydratase).EC4.2.1.131.遺伝子名crtC.リコペンなどのΨ末端基のC-1,2二重結合に水添加反応を行う水添加酵素である.紅色細菌Rhodobacterで最初に研究された.紅色細菌だけでなく 緑色硫黄細菌にも同じ酵素がある.標準型スピリロキサンチン経路では,片側の修飾が済んでから,次の水添加反応が起こる.スフェロイデン経路では,種により基質特異性が若干異なり,ニューロスポレンを基質にしてスフェロイデンで止まる種や反対側にも働いてヒドロキシスフェロイデンをつくれる種もある.シアノバクテリアSynechococcus sp. PCC 7002では相同性のない水添加酵素CruFが同じ反応を担っている.