励起子の項目に示すように,励起子は分子励起状態の一次結合で表される.一つの励起子状態にある励起を何回か観測すると,ある回には励起がある分子上にあったとしても,次回には一次結合係数の絶対値2乗の確率で励起は別の分子上にある.これは励起が移動したのでなく,一次結合係数が有効に覆う分子集合体上に励起の量子力学的波が初めから広がっているからである.当該分子集合体上に励起子コヒーレンスが広がっているという.