抗酸化酵素[antioxidative enzyme]

  活性酸素種による細胞傷害を抑制する酵素の総称で,酸素ストレスによって誘導合成される場合が多い. H2O2が誘導の細胞シグナルになる場合もある.以下のような酵素が含まれる.活性酸素種を消去するスーパーオキシドジスムターゼペルオキシダーゼカタラーゼ;ペルオキシダーゼ反応で酸化された電子供与体を還元する酵素;ラジカルを還元,消去する酵素;脂質酸化で生ずるヒドロペルオキシドを還元するグルタチオンペルオキシダーゼ,カルボニル基をもつ中間体(4-ヒドロキシノネナールなど)を還元するα,β-ヒドロゲナーゼなど;フェントン反応が生じないように遷移金属イオンを貯蔵,輸送するタンパク質(フェリチン,トランスフェリンなど);酸化損傷を受けた分子を分解するプロテアーゼ,リパーゼ,ヌクレアーゼ,クロロフィル分解酵素,フェオホルビドaオキシゲナーゼなど;活性酸素種によって酸化された分子を修復するチオレドキシン,メチオニンスルフォキシドレダクターゼ, DNA修復酵素など.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:42:53