土壌中の気相部分である.土壌空気の含量は土壌の粒度組成が粗いほど,土壌構造(土壌粒子の集合状態)が発達するほど,水分含量が少ないほど多い傾向にある.その組成は,大気との交換制限,生物の呼吸のために二酸化炭素濃度やその他の微量ガス濃度が大気より高く,酸素濃度が低い傾向にある.拡散により,土壌表面に近づくにつれて大気の組成に近づく.多くの場合,植物生育には土壌中の空気の体積10%以上,酸素含量10%以上が望ましい.