葉肉組織において葉緑体が細胞間隙に面している部分の面積を指す.通常,陸上の高等植物の葉に用いられる場合が多い.葉緑体は細胞間隙から二酸化炭素を受け取り光合成に利用するため,葉肉細胞表面付近に存在する.陸上の高等植物の葉であれば,ある一定の葉面積に存在するすべての葉緑体において,細胞間隙に面している部分の面積を求めて積算し,これを単位葉面積当たりで表す.植物体に十分な施肥を行えば葉緑体表面積は葉肉表面積に近づくが,その比は種によって異なる.飽和光下で測定した単位葉面積当たりの純光合成速度(光合成能力)と非常に強い正の相関を示す.