蒸発散[evapotranspiration]

  蒸発散には植物体内からの蒸散と地表面(あるいは水面)からの水の蒸発とが含まれる.個体群や群落では蒸散量と蒸発量を区別して測定することが困難であるため,一括して蒸発散量として扱うことが多い.植物群落の葉面積指数が1を越えても,蒸発散量は同量のエネルギーを受け取っている同面積の湿った土壌面あるいは水面からの蒸発量を上回ることはない.土壌中に水が十分にあり,水が制限因子とならないときの蒸発散量を蒸発散能という.土壌が乾燥し,気孔が閉じ始めると蒸発散量は蒸発散能以下に低下する.植物の植被が等しい放射エネルギーを受けていても,アルベドや樹冠の粗さなどが種によって異なることによって,蒸発散量は種によって異なる.単位土地面積当たり蒸発散量の測定は,灌漑時期の決定や流域からの水の消失の予測などからも重要となる.


Last-modified: 2015-03-23 (月) 16:37:12 (1726d)

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