光合成色素のスペクトルデータ

光合成色素のスペクトル

光合成色素のスペクトルデータ

日本光合成学会

2021年03月公開

 日本光合成学会では、高宮健一郎先生をはじめ多くの方々の努力によって『光合成事典』を2003年に学会出版センターから出版いたしました。この書籍自体は、学会出版センターの廃業により入手が難しくなっておりますが、2015年には、一部項目について改訂を加えた上でWEB版を公開いたしました。学会のホームページから誰でも利用できる形になりましたので、皆様の中にもご利用の方がいらっしゃると思います。

 光合成事典には、もともと付録として光合成色素の吸収スペクトルが掲載されており、これはWEB版にも受け継がれております。しかし、スペクトルは画像化されたグラフの形をとっているため、数値データを読み取るためには困難が伴います。このためかどうかはわかりませんが、教科書などには、グラフの書き直しに起因すると思われる不自然なスペクトルが掲載されている例も散見されます。そこで、光合成色素のスペクトルデータの内、デジタルデータの公開許可を提供者から得られたものに、何人かの研究者のご協力を得て新規のデータを加え、エクセル形式のデジタルデータとして提供することにより、関連する研究者や一般の方々の便に供することにいたしました。

 研究のための利用、私的利用、商用利用の如何を問わず、誰でも無償で利用できるようにすることとします。ただし、データがどのような目的にどのような方によって利用されているのかを把握することは、今後のデータの拡充の上でも必要と考えられるため、データの取得に当たっては、事務局に申し込む形とすることになりました。

具体的には、パスワードで保護したエクセルファイルを学会サイトの光合成事典のフォルダにおいて誰でもダウンロードできるようにした上で、事務局へ申し込むとデータを閲覧するためのパスワードを事務局からメールでお送りする、という形をとることにしました。スペクトルファイルは既にダウンロード可能になっています。掲載された色素の一覧(目次)などは、ファイルからご覧になれます。また、このファイルに、使用にあたっての条件なども記載されています。

 ご利用をご希望の方は、ファイルの使用条件をご確認のうえ、専用の申込フォームからお申込みいただければと思います。折り返しファイルを閲覧するためのパスワードをメールでお知らせするようにいたします。少し時間(2ー3日?)がかかる場合もあるかもしれませんのでご理解いただければと思います。

 日本光合成学会の活動が皆様のお役に立つことを願っております。

【主要項目】

  • 1.クロロフィル
  • 2.バクテリオクロロフィル
  • 3.フェオフィチン
  • 4.クロロフィル類縁物質