フォトトロピン[phototropin]†
シロイヌナズナの光屈性,葉緑体光定位運動,気孔開口に働く青色光受容体の一つ.クラミドモナス,シダでも見つかっており,シロイヌナズナではphot1,phot2の2分子種がある.広く植物界に存在すると考えられる.N末端側にはLOV (light, oxygen,voltageの略)ドメインと呼ばれる配列が2個所あり,暗黒下では発色団であるFMNがポケット状になったLOVドメイン内に1分子ずつ遊離して存在するが,光を受けるとシステインと共有結合する.C末端側はセリン・スレオニンキナーゼの配列があり,青色光を受容して自己リン酸化が起こる.
関連項目†