成長解析[growth analysis]

  農学および植物生態学において,植物の成長速度や収量を定量的に解析する独特の手法のこと. 1900年代初期に英国の作物学者Blackmanらによって提唱され,始められた.経済の成長との類推から植物の成長が複利的であると考え,指数関数的な成長を仮定している.実際には,生育期間中の植物個体全体,および各器官の乾燥重量や葉面積などの変化を測定し,成長速度および成長過程に関わる様々なパラメータを計算する.重要なパラメータに,相対成長速度(率) (relativegrowth rate, RGR),純同化速度(率)(net assimila-tion rate, NAR), 葉面積比(leaf area ratio, LAR),葉重量比(leaf weight ratio, LWR),比葉面積(specificleaf area, SLA)がある.相対成長速度は,物質生産速度すなわち個体の乾燥重量の増加速度を,個体の重量で割った値である.相対成長速度は,ごく短期間に着目した場合には成長が指数関数的であると見なせ,一定の値となるが,実際には,植物の生育段階や環境条件に依存して変化する.相対成長速度は,個体重当たりの葉面積である葉面積比と,葉面積当たりの物質生産速度である純同化速度との積として表わすことができる.

growth analysis.png

この分割により,光合成を主とする生理学的な性質による影響と,葉の量という形態学的な性質による影響とを分離して成長速度を解析することが可能となる.


添付ファイル: filegrowth analysis.png 1500件 [詳細]

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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:44:16