LH1

 LH1 light-harvesting bacteriochlorophyll-protein complex 1 の略.紅色細菌がもつアンテナ色素タンパク質複合体のうち生体内で光合成反応中心を取り囲んで存在するものをいう.コアアンテナとも呼ばれ,全ての紅色細菌に存在する.その吸収帯(Qy)の位置からB880, B915あるいはB1015などとも呼ばれる. LH2より長波長に吸収帯があり, LH2が捕捉した光エネルギーはLH1を経由して反応中心に移動する.分子量5,000~7,000程度の一対の膜貫通型ポリペプチド(α,β)と2分子のバクテリオクロロフィルaまたはb,および1~2分子のカロテノイドから成るユニットが16個集合して反応中心の周りにリング構造を形成している.αおよびβポリペプチドの遺伝子は反応中心サブユニットタンパク質の遺伝子とパフ(puf)オペロンを形成しており,反応中心と同様の合成制御を受けていることが知られている.

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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:43:04