カロテノイド合成酵素.別名,リコピンε-サイクラーゼEC5.5.1.18.遺伝子名crtL-e, lcy-e.リコペンのΨ末端基を環化してε末端基に変え,δ-カロテンを合成する.γ-カロテン,δ-カロテンは基質にならないため,次にリコペンβ-シクラーゼ(CrtL-b, lcy-b)が働いてα-カロテンが合成される.陸上植物,緑藻で同定された.CrtL-bと相同性が高い.α-カロテンとβ-カロテンの量比調節の機構は不明である.シアノバクテリアProchlorococcusの酵素はCrtL-e活性だけでなくCrtL-b活性ももつ.レタスのCrtL-eは基質特異性が広く,δ-カロテンをε-カロテンにできる.