カロテノイドの一種.中央部の9個のC=C結合に加えて1個のβ末端基と1個のε末端基から構成される共役系を持つ.陸上植物,緑藻類,一部の紅色植物,一部のシアノバクテリアにみられるカロテノイド生合成中間体である.リコペンからリコペンε-シクラーゼ(CrtL-e)とリコペンβ-シクラーゼ(CrtL-b)により合成され,ルテインなどに変化する.α-カロテンとβ-カロテンの量比の調節機構は不明である.ある種の樹木はα-カロテンとルテインを蓄積する.