HPLCに接続したフォトダイオードアレイ検出器(素子の波長間隔 1.3 nm)を用いて,溶出溶媒のメタノール中で測定した.E のみ分光光度計で測定した.各カロテノイドの構造式や性質は各カロテノイドの項目に示した(提供 :高市真一).
カロテノイドの吸収スペクトルの形や吸収極大波長は,共役二重結合の種類と数(共役二重結合:A, B 参照; β末端基:C 参照;カルボニル基 :D 参照)と溶媒(E 参照)に依存する.一方,水酸基,エポキシ基,メトキシ基などは吸収スペクトルの形に影響しない.また共役二重結合の種類と数が同じカロテノイドは,同一溶媒中では同一の吸収スペクトルを示す(たとえばβ-カロテン = ゼアキサンチン,α-カロテン = ルテイン,ニューロスポレン = ビオラキサンチン).生理活性脂質データベース(カロテノイド)http://lipidbank.jp 参照.