ホルモンと特異的に結合する能力と,その結合を情報として下流の伝達経路を活性化もしくは不活性化する能力を有するタンパク質.ホルモンの受容は,細胞外で起こるタイプと,細胞内で起こるタイプが提唱されている.サイトカイニン,ブラシノステロイド,ペプチドホルモンの受容体は細胞膜に局在して,細胞外のリガンドを認識して細胞内のキナーゼドメインを活性化する。エチレン受容体はERに局在する膜タンパク質であり,オーキシン,ジュスモン酸イソロイシン,ジベレリン,アブシジン酸,サリチル酸,ストリゴラクトンの受容体は可溶性タンパク質で主に核タンパク質の機能を調節する.これら可能性タンパク質の受容体はリガンドが結合することによって、受容体と標的タンパク質のタンパク質—タンパク質相互作用が促進される.これら可溶性タンパク質受容体の機能が核内に限定されるかは明らかではない.