エチレン[ethylene]

  植物ホルモンの一つ.植物に対する作用としては細胞の肥大やストレス応答がよく知られている.果実の成熟,老化,発芽の促進,器官脱離,傷害や病原体に対する防御,上偏成長,根毛形成などの生理作用を示す.エチレンは傷害によって誘導されるので,古代から果実の成熟促進に利用されてきた.エチレンはメチオニンを前駆体に1-アミノシクロプロパン-1-カルボン酸(ACC)を経て合成される.多くの場合, ACC合成を行うACC合成酵素が律速段階になっており,ACC合成酵素は遺伝子レベルやタンパク質レベルで様々な調節を受けている.また,エチレン処理した植物は暗所で三重反応(triple response)による特徴的な形質を示すことが知られており,この形質を指標に突然変異体が多数分離されて情報伝達経路がよく理解されている.エチレン受容体は二成分制御系ヒスチジンキナーゼと呼ばれる膜タンパク質で,その下流で作用するRafファミリーキナーゼ(CTR1)を介する経路の情報の流れを阻害することによってエチレンシグナルの情報を伝えている.

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関連項目


Last-modified: 2015-03-23 (月) 16:28:12 (1727d)

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