旧種名クロマチウム ビノスム['Chromatium vinosum] .紅色硫黄細菌に属する光合成細菌で,硫化水素やチオ硫酸塩と二酸化炭素(重炭酸塩)の存在下で光独立栄養的に生育するが,この生育条件でリンゴ酸などの有機酸を光同化することができる.好気呼吸では生育できない.形状は卵形で,培養の初期には生成した単体硫黄を菌体内に蓄積するので培養液は桃色になるが,培養を続けると単体硫黄は酸化されて消失し,培養液は真紅となる. 16SrRNAの分類ではカンマプロテオバクテリア綱のChromatiaceae科に属する.反応中心の型は光化学系Ⅱ型.