エレクトロポレーション[electroporation]

  高電圧を短時間(パルス減衰波など)かけることにより細胞膜に微小の穴をあけ,細胞内に遺伝子を直接導入する物理的手法.植物細胞の場合には酵素(セルラーゼ,ペクチナーゼ)処理により細胞壁を溶かしプロトプラスト化する必要がある.プロトプラストと目的DNAを入れた水溶液中に電極を差し込み,細胞膜を横切って一定以上の電場を与えたとき,細胞膜に静電的膜圧縮かもたらされ,これが膜弾性力を凌駕してnmオーダーの小孔を形成する現象(誘電膜離断)を利用.細胞膜の穴は電圧付加後,一定の条件下で可逆的に修復される.プロトプラストは培養の過程で速やかに細胞壁の再構築を開始する.穿孔部位の修復が隣接した細胞で発生した場合には細胞融合が起こると考えられる.プロトプラスト化の手間はかかるが,処理細胞数当たりの遺伝子導入効率は他の方法と比較して高い.

関連項目


Last-modified: 2015-03-23 (月) 16:28:18 (1721d)

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